IUK NEWS

2025.07.04

福祉社会学部

児童学科 中村ますみ教授 「AQR-関係の質評価法」使用資格、日本初認定者に

 児童学科で音楽を指導している中村教授(日本音楽療法学会認定音楽療法士)が、この度ウィーンで実施されたAssessment of the Quality of Relationship「AQR―法」の資格試験に臨み、開発者のC.シューマッハー氏より「このツールを独自に使用する資格を授与する」と日本初の認定を受けました。

「AQR―法」はドイツ・ベルリン芸術大学において、同大音楽療法学科創設者のシューマッハー氏と発達心理学の専門家カルベ氏によって開発されたアセスメント法であり、各国で広く使用されています。対人関係の質の評価(診断)、音楽療法的技術の改善(方法論)、音楽療法の効果の実証(評価研究)のために使用できるものです。

中村教授はコロナ渦前の2019年から「AQR―法」のセミナー受講を始め、主にオンラインで研修を重ねてきたとのこと。「重度の障害のある方や言葉を獲得する以前の乳幼児との関わりに必ず役立つものと直感して受講を決意し、研修と研究・分析を重ねてきた。ウィーン滞在中に、折しも児童学科における九州初『育児セラピスト養成課程』認定のニュースも入ってきて、この養成教育にも貢献できると思った。授業を通した学生への還元、子育て支援への応用についての研究に取り組みたい」と語っています。